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8月, 2014の投稿を表示しています

下地作り

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作家活動のホームページに繋げる形で、簡単に作っておいたこのブログだけれど( もう数年コンピュータは壊れたままなので、携帯から作ってみたという💦)、あまりにも放置しすぎていたので反省。 のんびり、のんびりではあるけれど、もう少し気楽に更新しましょうね。

絵を形づくるもの

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日本画の顔料で絵を描きだす時、最初の下地は水干と呼ばれる安価な絵の具でベースを創ることが多い。 もとは泥絵の具とも呼ばれ、胡粉や土に染料を染めつけてあるので、均一に画面をならしてくれる要素もある。 水干絵の具は渇いて粒子の荒い板状になっていることが多いので、最初にすり鉢で丁寧に砕いてから、天然の膠を少しずつ加えて丁寧に指で練っていく。 絵の具を作る作業はどこか瞑想や宗教儀式にも似ている。 膠を絵の具の粒子にきちんと密着させるように念じながら、まとまってきたらお皿にそれを力強く叩きつけ、余分な膠をお湯で湯抜きし… 顔料の知識がない人が見たら(それが一般的ではあるけれど)、黙々と続く一連の作業はなんとも不思議な情景であることには間違いない。 早く描き出したくて、イライラすることもあるけれど、私の中では大切な作業だ。 鮮やかに手を染めながら、ひたすらに白いお皿に向っていると、時たま、これから描きだす絵の断片のようなものが、お皿の向こうにゆらゆらと揺らめいて見えたりする。 それらを逃さないように、ゆっくりゆっくり念じながら、色の粒子の中に心ごと潜っていく。 絵の具が生まれる瞬間だ。

残暑お見舞い申し上げます

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残暑お見舞い申し上げます、と言っても今年のイタリアの夏は雨続きで、カーーーッとした暑い夏はどこへ?といった感じだったのですが。 私は今年の夏は初のハンモックデビュー(笑) おくるみに包まれたような状態で、ゆーらゆら。 目を開けると葉のエメラルド色の重なりの間から、抜けるような空の青がキラキラ見えて、それはそれは気持ちよかったです。 日本はまだまだ暑いようですけれど、みなさま夏バテしませんように!