こじまゆういち展

ポストを覗いたら、懐かしい人から個展のお知らせが届いていた。


( ハガキを携帯で撮影したものなので、オリジナルとはかなり趣が違うこと、ご了承ください。 本物はもっと素敵です!)

彼とはフィレンツェのアカデミア芸術学校で一緒に勉強をしていた学友だった。
といっても、途中から彼はフィレンツェを見下ろす小高い山の中腹から、降りてこなくなってしまったのだが、心配を余所に、どうも日夜を問わず制作に明け暮れているらしい、と人伝てに聞いて、ホッとしたのは今でも懐かしい。

お庭で彼の作品展をする、と聞いて、遊びに行った私の目に映った作品群は、同じ作家として心の奥がカッと熱くなるぐらい、素晴らしい力を持っていた。
夜が迫ってくると、どこからともなく蛍がチカチカと瞬きだし、画布の間を縫って飛んでいく。
それは彼の人柄と作品に相応しい、純朴で力強い、美しい光景だった。

あれから長い月日が流れた。
それでもこうやって、イタリアの片隅に住んでいる私のところに個展のハガキを送ってくれる。
ポストの蓋を開けて、四角いそれと分かるハガキを認めるたびに、こころが昔と同じように熱くなる。

わたしもがんばっている。
君もがんばって!

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こじまゆういち展

3月18日(火)~3月23日(日)
12時~19時(最終日17時まで)
綾小路ギャラリー武
(京都市下京区綾小路通高倉東入ル高材木町228-3。阪急京都線「烏丸」・地下鉄烏丸線「四条」15番出口より徒歩3分)
Tel: 075.351.4738

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