こころのささえ

無心になって絵の具を溶いていて、ふと目をあげてハッとした。



顔料の袋の上に懐かしい友の文字が躍っている。
それは彼女がその昔に岩絵の具屋さんでアルバイトしていた時の名残だった。

その向こうには、やはりイタリアの友人に作品の写真撮影を依頼して、落としてもらったUSBの袋が見える。

ひとりで孤独に絵を描いているようで、実はそうではない。
みんなに守られて、そっと支えられてる。

そう気がついて、厳しく引き締まった口元がふわりと綻んだ。
なんてしあわせな事だろう。

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